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「枢軸国の野望」SM.79"Sparviero"を作った :通風口



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「枢軸国の野望」SM.79"Sparviero"を作った 

SM.79"Sparviero" BIG BIRD5 上巻「枢軸国の野望」 
1/144  [ALGERNON PRODUCT]


(画像をクリックすると大きな画像が出ます)

仕事の合間合間に、ちょこっとずつ改造したり、塗ったりして、ようやくサヴォイア・マルケッティ SM.79"Sparviero"(スパルヴィエロ/ハイタカ)を完成させました。
イタリアの代表的な三発爆撃機。130大隊 283飛行隊所属機。
もっとも好きな飛行機のひとつなので、普段、模型作りは苦手で敬遠しているのですが、手を入れて作ってみました。

/////////////////

◎SM.79とBv138、仮組み

錦糸町のヨドバシと秋葉原の店で3機購入。
各730円也。
新宿のハンズでも売っていたけれど、100円ほど高かったです。

SM.79とBv138そして、先に買った九七大艇。これらは、やはり重さが違うので、
同一機種をダブりで引かずに選べます。

まだ仮組み



いんやぁ、SM.79は良いわぁ。形が好み過ぎ。本気で戦う気迫など感じられない暢気な雰囲気の胴体、尾翼、エンジン。妙にバランスの良い主翼。怪し気な曲線と真っ平らな平面が見事に調和したフォルム♪ 手に取ってなでなで。
色違い全部揃えても良いわぁってくらい。
Bv138は、やはり奇怪な姿が素敵です。Bv138のペラの幅の広さに驚いた。そんで、左右のペラは3翅、中央だけ4翅!!(知らんかった)

画像2:Bv138の側面。



良いですねえ。丈高く積み上げられた胴体♪

機首部分のクローズアップ



九七大艇よりは小さくなった分か、間延びした感じは無く、なかなか良い表現にまとまっています。

ただし、両機とも部品を組んでみると、合いがとても悪い。。
特にひどい部分は、Bv138の双ブームと主翼の取り付け面、それから風防前部と胴体。
SM.79の背中の銃座後方の外板と胴体。
(この外板をはずすと、爆弾倉の上の骨組みが作り込んであるのが泣けます。見えない部分なのに…)
そして、このシリーズ3機種ともに共通する構成なんだけど、主翼が上下分割なのを合わせてありますが、これの合が悪い。
合いの悪いところは、無理矢理はがしたりして、鉄ヤスリで削りつつ調整しないとねぇ。。

そして、間違い発見!
SM.79のプロペラのひとつのピッチが逆です! (つまりひとつだけ逆回転)
ふたつは前から見て反時計回り、ひとつだけ時計回り。
ひょっとして、そういう型や機体でもあるのかなと、資料本等の大量の写真とニラメッコしてみましたが、どれもみな、プロペラは同じ向きの回転です。
トルクやプロペラ後流のことを考えると、左翼に逆向きなペラをつけることにしました。
(;_;)

/////////////////

◎組む、塗る



爆弾倉の位置が重心よりずいぶん後ろだなぁ。爆装したら操縦が難儀じゃなかったのかな…
信管を上向きに縦に置く積み方は面白いですね。積み込み作業がし易いのかな? 
爆撃の精度に関しては、メリットがあるのか謎…
ピトー管が左右合わせて2本あるのも珍しいかも。



合間合間に、合いの悪さを矯正しつつ接着し、使い古した感じを出そうと、全体を汚らしくヘタクソな筆塗りで塗り直したりしています。
やっぱり、大好きなSM.79から。九七大艇やBv138そして、組まずに放ったらかしの30数機は後回し。

イタリア機の実写写真などを見ると、戦地でも、けっこうシャンとしてて綺麗なんですよね。
塗装の剥がれや土や埃の汚れは目立たないし、金属外板の機体でも、でこぼこは少なく、丁寧な仕事っぷりを感じさせます。

SM.79の発動機は、機首のものは水平に装着されていますが、なぜか両翼のものは少し上向きです。
この違いを出すために、カウリングをグイグイしごいて、少し上向きに接着します。



秋葉の中古売りのホビー屋さんで、1/144の機体が「当店オリジナル」だかのウェザリング塗装版が売ってて、普通のが700円くらいだとしたら、ウェザリング版は1300円くらい。
おお!ウェザリングしてあるのは良いね、手間が省けると思って、塗り具合が見えるやつを探して見たら、Bv138の胴体側面に、幅7~8mmの平筆で、横向きに、数cmサァーッって、銀色をかすれ塗りしただけ。
材質や形状に応じた自然な劣化や汚れじゃない。雰囲気はぜんぜん出てない。要らないよ、あんな仕事は。
あんなもんで500円余計に取るのぉ?

/////////////////

◎穴を穿つ

1/144の機体に張り線を施したくて、千枚通しみたいな細くて尖ったヤスリで翼や胴に穴を開けてみました。

しかし、ヤスリの底にあてがう掌がイタ~い。。
そんでもって、その細いヤスリでも、貫通させるとなると、最低でも0.6mmくらいの穴が開いちゃう。
それではちょっと穴が大きい…
0.4mmくらいが良いなぁ。
で、今回、小さな穴を開けるドリルのピンバイスを購入してみました。

ヤスリで開けた直径0.6mmほどの穴。



ラウンデルの上の方のヘリの部分の黒い●ね。

同じく尾翼にヤスリで開けた穴。



糸を通して固着させた後、穴を埋めるなど整形し、色を塗って、ちょいちょいと修正しないといけませんね...

買ったばかりのピンバイス♪ 



0.3mmから0.8mmまで選べます。左端の尖った棒が、今まで使ってたヤスリ

試しに、SM.79の胴体の両側面に穴を穿ってみました。
既にヤスリで穴は掘ってあったのですが、壁の内側に部品があって、ヤスリでは貫通出来ませんでした。
しかし、ピンバイスなら、軸をブラさないようにジックリとドリルしていったら、容易く貫通出来ました。これは楽しい♪

今回は、サボイアのSM.79ですが、張り線は、ベリエフMBR-2や九七大艇には勿論、サンダーランドにもありますからねぇ…

・・・・・・・

大船に買い出しに行ったついでに、ピンバイス目当てに、すずき模型に行ったら、今日はお休み~。。
で、アリック日進2階の模型屋さんで、ピンバイスをゲット♪
ああいうお店があるというのは有り難いことだなぁと感謝。

0.3mmのドリルは本当に細くて、不安定に軸をブレさせながら力を込めたら折れちゃいそうです。
アリックのダンナと話してたら、
ダンナ「折れるっていうのは、ブレてるからです。金属にだって穴を開けられるんですよ」
なるほど。金属にも開けられるのなら、信念をもって焦らずに、ジックリと穿つことが出来ます。力みは不要ですね。

(このアリック大船店が無くなってしまうなんて)。。(;_;)

・・・・・・・

ウン十年ぶりに田宮神社にお布施しました。
田宮神社は『四谷怪談』のお岩さんの神社で、ストーカーなのど悪質な縁を切りたいと願う人にご利益があるとのことです…
じゃなくて、(株)タミヤ、TAMIYA INC.ねorz
あの青と赤の地に白星2つのマークには、心が躍ります♪
・・・ありゃ、いつの間にか、社名は「田宮模型」ではなくなっていたのね…

/////////////////

◎完成







主な改造点
・合いの悪さを可能な限り補修
・部品の継ぎ目を消す
・背中の銃座後方の外板は縁がガタガタしているので補修
・主翼と尾翼に張り線を張る
・元々、塗装済みのキットだけど、使い込んだ重厚さを出すため、ほぼ全面塗り直し(アクリル絵の具/筆塗り)&ウェザリング





ヘタクソでも、やっぱり、手を入れた甲斐はあります。
1/144の小さな模型(全長約11cm)ですが、それなりに重厚感が出たような♪



・・・しかし、あれですね。SM.79みたいに一応近代的な機体に、張り線は...ちょっと見、必然性が感じられなくて、せっかく張り線を張っても、リアリティがピンと来ない(苦笑
もっと古風な複葉機に張り線をしたら、らしさがドドンとアップするのでしょうけれど...





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