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東京駅の復原完成予想図を描きました:通風口



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東京駅の復原完成予想図を描きました

PHP研究所の『歴史街道10月号』に、東京駅の復原完成予想図を描きました。

http://www.php.co.jp/magazine/rekishikaido/
http://www.amazon.co.jp/歴史街道-2012年-10月号-雑誌/dp/B008Z1ZMMC

現在、まだ発売中。
本号は全体としては、楠木正成公の人物像と奮戦の記録、そして東京駅の歴史と復原について、多くの誌面を割いて語られています。
ご興味のおありの方はどうぞ(^o^)/


見開き2ページ分の大きな絵です。



普通っぽくて見栄えはしませんが、作画作業としては非常に手強く、ひたすら労力を要する種類の絵です。

・・・・・・・・・・・・

今回の東京駅駅舎の修復は「復原」という言葉がキーワードのようです。
「復元」ではないのです。

「復原」とは、オリジナルの部分等を活用しつつ元の姿に戻すこと。
「復元」は、オリジナルの部分は無しに、ゼロから元の姿の物を作り上げること。
・・・という違いがあるそうです。

今回の東京駅駅舎の「復原」は、大戦の空襲で崩れ、戦後にオリジナルとは異なる姿に修復した部分を取払い、空襲で残った部分を活かしつつ、1914年の完成時の姿に戻す大工事なのだそうです。
戦後に修復された姿と一番異なるのは、丸いドーム。とても優美ですよ。
ちょっと、スチームパンクやディズニーシーの世界と相通ずるような雰囲気♪

・・・・・・・・・・・・

多くの資料や建設中の画像とも照らし合わせて駅舎の構造を検討しました。
既存のJRの復元完成予想図のいくつかには、構造上つじつまが合わないところがあり、また、完成しつつある実際の東京駅の画像と較べてみると、細部に差異がありました。
ああでもないこうでもないと、一進一退の連続でした。
それでもなんとか丁寧に丁寧に、完成時の姿に近づくよう絵をいじくりながら描いてみました。

思いの外難しい作業になりましたが、描き上げて眺めてみますと、
複雑な構造物の絵は、面白いものだなぁと思いました。

非常な労作となりましたが、編集部には喜んで迎えてもらえました。
描くのは大変でしたが、出来上がったのを見るのは嬉しいです。
苦労した絵は、良い酒の肴になります。


10月に発売になる11月号では、日本の戦闘機、紫電と紫電改のカラー側面図を描きました。
紫電と紫電改は、共に大好きな飛行機なので、非常に描き甲斐がありました。

・・・・・・・

イラスト館たま、・・・http://tamah.web.fc2.com/il.html





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