今月号の特集は、零戦エース、西澤廣義。
P.64〜67の「Visual」5と6でカラー側面図を描きました。
その戦域に配属されていたのが確実な日米両機で、型やマーキングが明瞭に掴める特定の機体の資料を抽出するのは、
幸いにして自分の資料本やインターネットなどに資料が豊富で、容易な場合もありますが、
良い資料が乏しくて、僅かばかりの資料図の質が悪いものや、資料同士に差異があったり、その機体の型の資料が見当たらない場合や、サブタイプが多くて特定に苦労する場合もあります。
零戦三二型、月光、B−25、B−26は、信頼出来る指料が乏しくて、大変でしたが、
今まで余り描かれなかった特定の機体を明瞭な図に起こすのは、何ともやり甲斐のある作業です。
西沢氏のポートレートは、初めて見るものも多く、とても興味深いです。
「一機でも特攻機が必要だ。搭乗機(零戦)を置いて、輸送機に乗って行ってくれ」セブ基地における西沢氏と中島飛行長のくだりは残念でなりません。
P.35のラバウル主要部隊の変遷表は、とても解り易く、今まで曖昧に把握していたものが明確になりました。
「零戦は決して負けていない…記録が証明するエースの凄み」!!(コピー、しびれます♩)
昭和18年後半になって負け戦の流れとなり、米の新鋭機の登場にも、零戦は意外にも善戦していたことを、読み物や資料を見て、あらためて認識いたしました。
P.22の零戦の解剖図と実物大機銃弾の図はワクワクいたします。子供の頃に図解本を愛読した時の喜びが蘇ってきました♪
「江戸の絵師が描いた妖怪たち」も、私には趣味ど真ん中なので、綺麗な印刷の画図を、顔をほころばせつつ眺めております♪
歴史街道 8月号は、今月5日から発売されています。
PHP歴史街道 8月号のお知らせページ
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