アルジャーノンプロダクトのミリタリーエアクラフトシリーズ・急降下爆撃機「SBDドーントレス」を組んで、タミヤのウェザリングマスターでお化粧してみました。
昨日は、久々に秋葉原に行って、イッチョンチョン(1/144)のキ-84とP-51を買いました。
カミさん「またガラクタ買った!」
orz
まだ組んでいないキットが山のようにあるのに、性懲りも無く、また買ってしまったので、
ここらで、何機か片付けとかないとなぁ...
ということで、比較的組み易そうなSBDドーントレスを急遽組んでみました。
全長6.8cmの小さな模型です。
ドーントレスは「怯まない」という意味のようですが、日本国にとっては疫病神のような機体ですね。怯んで欲しい...
ミッドウェーの戦いで、米空母艦載機のこいつが、ひとり気を吐いて、日本の4空母を屠ってしまいました。
これで日本の危ない綱渡りの戦争が、開戦わずか半年にして、ほぼゲームセットになってしまいました。
SBDドーントレスは、アメリカにとって、とてもタイムリーな時期に配備された、とても常識的でグッジョブな設計の飛行機なのではないかと思います。
戦前、優れた飛行機を作り、次々進化させていったノースロップのノウハウが、とても健全に投影されている感じです。
同じ米軍機のP-51ムスタングという飛行機が、「美形+秀才+有能+性格良い」ドラえもんのサブキャラ出木杉君的な憎たらしい機体として有名ですが、このドーントレスも出木杉君っぽい。。
さっさと完成させてしまおうということで、合いの悪い部分を削ったり、パテ埋めしたり、流し込み接着剤でクチュクチュ合わせたりするくらいで、素組みです。
私は、模型の色塗りが嫌いです。
過去数十年、仕事で気が遠くなるほど絵を描いてきましたが、
模型の色塗りは、絵仕事とほとんど同じ神経を使うので、激しいストレスとなり、
趣味の息抜きどころではありません(苦笑
絵仕事がアナログ作業だった会社員時代、エアブラシで図版を描くことも多かったので、エアブラシは二度とやりたくありません(;><)
だから、自分で作るなんてハードルが高過ぎます。
せいぜい、塗装済みの半完成品を組むくらい。
プラモデルの完成品は、手に取って愛で、観察したいのですが...
出来れば、デカールも全部貼っておいてもらえるとありがたいのですが、大抵、自分で貼る分が残してあります。。イヤダ。
デカール貼りは、写植貼りの作業を思い出すので嫌いです。
会社員時代、教科書や副教材などの文字ありの図版の制作の時は、狭いスペースに収まるように工面して文字の級数を計算し、写植を発注しました。
写植印画紙の裏に、刷毛で薄からず厚からず適量の糊を塗り残しなく塗り、乾かし、サーパス紙という分厚いトレペのような紙に貼付け、カッターと定規で写植印画紙に切れ込みを入れていきます。
だいたい単語や熟語単位に、文字の四辺をカットします。余白は極力少なく文字の外側ギリギリに、かといって文字に切れ目を入れたらアウト! 発注し直しです。
そして、印画紙だけ完全に切り、下のサーパス紙は切り抜かないように寸止め。
何十字、何百字…慎重に丁寧にカット。
これで、写植がシール状になります。
ピンセットで、文字を痛めないように、そっと台紙のサーパス紙から写植を剥がし、絵を描いた版下の中に貼り込んでいきます。
バランス良く、水平に、傾かないように…
この貼付け作業で、どれほど神経をすり減らしてきたことでしょう。
今は、絵も文字も、制作全てがPCになり、楽になりました。
昔には戻りたくないです。
そして、町の写植屋さんは、姿を消してしまいました…
この写植貼りとデカール貼りの作業は、神経の使い方が似ています。
職業柄、傾くこと無く、ピッタリの位置に貼らないと気が済みません。
なので、デカール貼りをすると、頭痛がして気持ち悪くなります。
閑話休題
先週、大船の「すずき模型店」で、タミヤのウェザリングマスターという汚し塗料を購入しました。
ウェザリングマスターってのは、モロ、女性の化粧用具のファンデーションのようなモノですね。
モデラーさんには、普通に御用達の道具なのでしょうけれど、
何10年ものブランクがあって、その間まともに模型を組んでいない私には、未来からやって来たような文明の利器です。
実は以前、SM.79という大好きな飛行機を組んだ時に、
カミさんのファンデーションをコッソリ拝借して、ウェザリング(陽射し、雨風、排気、油、泥、塵芥…その他による表面の劣化や汚れ)をほどこしてみました。
今回初めて使ってみたウェザリングマスターは、ほんとファンデーションじゃん! って思いましたが、粘りや定着力があって、優れものだなぁという手応えを感じました。
買う前は、パラパラ剥落し易いのではないかと懐疑的でありましたが、
模型店のマスターによると「案外落ちないですよ♪」とのこと。
ほんと、落ち難い。油分が多いのかな。
慎重に塗らないと、直しが大変なくらいです♪
割とテキトーにグシグシ汚してみましたが、そんなもんでも、それなりの味わいになったかも。
汚しを入れた模型には、急に愛着が湧いてくるんですよ♪
実際の米軍機の写真を観ると、前線のものでも、案外きれいなんですよね。
中には、薄汚れた時もあるとは思いますが…
日本機は、塗料がパリパリ剥がれ、煤や漏れたオイルなどで汚かったりするのにねぇ。
・・・・・・・
イラスト館たま、・・・
http://tamah.web.fc2.com/il.html///////////////
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