そのテのアナログ絵を描いたのは前世紀が最後。
ブランクがあり過ぎ。
紙に絵を描くことが無い10数年。
1ポーズが10〜20分。男女二人ポーズで30分。本腰を入れる前にタイムオーバー。キツイ。
でも、以前より柔らかい気持ちで描けた。
なんと言うか、こういう絵はこう描かねばならないという、
自分で無駄に設定していたリミッターが解除された感じ。
次への可能性を感じた。
どんなアプローチからでも描ける。
無駄線も良いじゃない。出来?どうにでもなるよ。という感じ。
解った線があるだろ?それを描けば良い。下手でも良いよ。
描いていてとても楽だ。そして積極的に攻めて描けた。
絵の巧さは、20年前の上出来の絵の方が巧みだったりもするけれど、
所謂「絵ヂカラ」が蓄積されたのだなぁと思う。
才能の無いドベタクソで、無理をして背伸びしていた人間にとっては、この段階までが非常に遠かった。。
懇親会(呑み会)で「描くので精一杯で、エロ心が起きない」と言ったら、
古株のじい様(若い美人の参加者女子に「次はモデルに」とかセクハラばっかの積極的な御仁)に、「エロは絵に大事でしょう」と言われた。
私はムリだなと思った。「そんな余裕はありません」
「何が大事なんだ!?重心は?線にとって一番強くあるべき身体の流れはどこだ?大事な線は?骨格は?この筋肉、筋の流れは?人間って姿勢や角度によって、こんな見え方もするのか。それをちゃんと表現したい。そんなんで手一杯。エロ心の余裕はありませんよ」
「でも余裕が出来たら、そういうエロスの要素も味わって、入れてみたいものですね」と、リップサービスを添えて答えておいた。
当分、エロ心の余裕は生まれそうにも無い。
6枚、懸命に描いた。出来上がった絵の出来はショボイが、結果はとても得るものがあった。
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イラスト館たま、・・・
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