この2年ほどで買ったCDはわずか2枚。
以前は、ハズレの曲が多くてもチャレンジしていたのですが、
いつの間にかCDを滅多に買わなくなってしまいました。
街のCD屋さんが撤退していくのも時代の流れなのかなぁ。
買うかやめるか、CDのジャケットを睨んで葛藤に耽るのは、楽しみのひとつでしたのに。
ネットの動画で、観たかった映像や聴きたい楽曲も閲覧出来る時代ではありますが、
感銘を受けた作品のCDやDVDがあれば、これからも買っていこうと思っています。
優れた創り手を、微力ではあっても支援するというか、侠気、仁義のような気持ちです。
陰陽座は、メタル系を苦手に感じていた人間でも心地良く聴ける楽曲が多い奇跡的なバンドかもしれません。
女性ボーカルの黒猫さんの歌唱に魅了されました。
低音から高音まで変幻自在の魅惑的な歌唱、切々とした哀しい調べ、紅蓮の炎が燃え立つような激しい情念…
この人の歌声があれば、どんな楽曲でも魅惑的な作品になってしまうんじゃないのかなってくらいの美しさ。
今まで存在を知らないで過ごしてきて損をしたなぁと思いました。
古語を交えた歌詞、魅惑的な歌唱を通して、大和言葉の麗しい響きが、痛いぐらい心にしみてきます。
男性ボーカル瞬火さんの声も、同性が聴いても色っぽくてそそりました。
そして、様々な楽曲を生み出す才能が恐ろしい。
壮麗なる中二病☆貫き通せば、ネ申!!
ギターの音色も、たとえハードでも耳心地が良い♪
偉大なるクリエーター集団!!
仕事や趣味で、私は妖怪の絵を描いておりますが、これからは、もっと違う絵が生まれてくるような気がします。
古い文献の説話を読むだけでは浮かび上がって来なかったようなイメージが、陰陽座さんの楽曲から迫ってきます。
心の中で、人と鬼達がわななき始めました。より鮮やかに、生々しく、痛々しく...
陰陽座さんの楽曲と舞台は、お能の今様なかたちのひとつの可能性なのかもしれないなぁと思いました。
昔の人が物語から深く味わえたのかもしれない感慨を、今の時代の人間は、陰陽座さんのような作り手を通して感じ取れるのかもしれません。
本アルバムでは「十六夜の雨」「玉藻前」「慟哭」「小袖の手」に心惹かれました。
このアルバム「金剛九尾」には入っていない曲の「甲賀忍法帖」(かっこ良過ぎ!)と「安達ヶ原」(メロディと語りがドストライク…)にも魅了されました。
それらが収録されている別のアルバムも是非とも購入したいです♪
「金剛九尾」
1. 貘
2. 蒼き独眼
3. 十六夜の雨
4. 小袖の手
5. 孔雀忍法帖
6. 挽歌
7. 相剋
8. 慟哭
9. 組曲「九尾」~玉藻前
10. 組曲「九尾」~照魔鏡
11. 組曲「九尾」~殺生石
12. 喰らいあう
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イラスト館たま、・・・
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